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Healthcare Software

[開発事例]医療機器安全管理システム【CEME】 | AmpiTa Project

開発時期:2005年

開発者:AmpiTa Project

開発言語:Visual BASIC言語(Visual Basic 6.0)




背景・概要

 2002年に開発を始めた『CEME』は、筆者がVisual Basic 6.0(VB6)で作った最初のソフトウェアです。

 1980年代にMSXを使いBASIC言語でプログラムをしていたのでVB6との相性は悪くなかったと思います。

 『CEME』は医療機器安全管理システムです。

 簡単に言うと図書館やレンタルCD店の貸借台帳のようなものです。
 院内の医療機器の貸し借りを管理します。紙台帳であったものがAccessやFileMakerで行われていた管理を、そのようなファイルを作れない人でも使えるように、といった考えで作り始めました。
 もう少し詳しく言うと、医療機器安全管理システムを買って貰えないから医療機器管理をしないという臨床工学技士が多かったので、無償提供されればその言い訳もできなくなり、業界全体で底上げができるようになるだろうと、微力ならが貢献したいという考えがありました。

 結果として400施設程に使用して頂きましたし、厚生労働省の医政局とのコミュニケーションもとれるようになったので、我々にとっては価値ある開発となりました。




台帳登録

 『CEME』では、看護師さんらME機器を借りていく人が操作する部分と、臨床工学技士さんら保守点検等をする人が操作する部分に大きく分かれます。

 当時、どのような統計分析をすべきかというところまで考えていなかったので、チープなものでしたが、20年前なので許して頂ければと思います。




名称の由来

 『CEME』の名称の由来は大きく2つあります。

 臨床工学技士は『clinical engineer』や『medical engineer』などと呼ばれます。また、医療機器は『medical equipment』と呼ばれます。
 略すと『CE』や『ME』です。

 この略語を使って『CEME』です。

 コンセプトは『Engineer who manages equipment by cost free.』です。
 システム(CEME)が臨床工学技士の代行をするので、システム自体を技士の1人とカウントしてもらい、かつ、それがタダで使えるという意味で『Engineer who manages equipment by cost free.』です。

開発当時のCEMEのロゴマーク



おわりに

 医療機器安全管理システム『CEME』はAmpiTa Projectにとって、とくに筆者にとっては外せない作品です。

 開発から20年も経過してしまったので、中身はチープになったと思いますが、この開発で培ったノウハウは今でも活かされています。

 この開発の意気込みは、医療従事者をサポートし、以って医療や患者に貢献しようというものでしたので、いまの医療DXにつながる部分もあります。

 2024年の年頭の記事として、今年は医療業界に貢献できるモノを作れればと思いました。

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