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[開発事例]南大阪病院透析室入室順管理システム | AmpiTa Project

開発時期:2007年

開発者:AmpiTa Project

開発言語:Visual BASIC言語(Visual Basic 6.0)




背景・概要

 透析室の入室順を整理して、混乱の無い透析施行を目指したものです。

 外来での慢性維持透析は『月・水・金』か『火・木・土』の周期で患者が通院してきます。
 決まった人が、決まったベッドで透析を受けるイメージです。

 透析を開始すると、途中でトラブルが無ければキッチリ4時間後に透析が終わります。
 透析終了後には返血という処理があり、これには数分間かかります。そのあと、針を抜きますが、針穴が大きい事や抗凝固剤という血が固まりにくくなる薬を使っている都合で止血時間が発生します。

 この入室管理システムは、実は透析終了時間を調整するためのシステムでした。
 概ね6~8分毎に透析を開始することで、透析終了時間が6~8分毎に訪れ、スタッフが次々とベッドを渡り歩けるようになるということで、限られた人数で最大限の患者をみる、その仕事が安全に進むようにと作られたシステムです。




トラブル減少

 透析という治療は、健常者であれば48時間や72時間かけて排泄している尿を、わずか4時間に凝縮して体外へ出すため、体調不良を訴える人が続出します。

 脳や心臓など生命維持に必要な臓器に十分な栄養が行き渡らないと危険な状態になるため、著しい血圧低下は危険です。
 その血圧低下が透析後半、4時間の内の3時間目以降に頻発するため患者を注視しなければならず、血圧低下が見られれば処置も必要です。

 透析の終了処置に人手が割かれていると、緊急対応の人員が確保できなくなるため、このシステムを開発しました。

 患者さんからはクレームも多くありましたが、皆さんの安全のためということで渋々でも納得してもらいました。

 結果として、フリーのスタッフを確実に生み出せるようになったので、導入前より安全になったと思います。




おわりに

 このシステムが良いかどうかは現場判断ですが、当時の透析室にとっては良かったと思います。

 このようなニーズがあれば、また作ってみたいと思います。

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